私が 子供にも、そして 孫にも 読み聞かせた 絵本、
「ちいさいおうち」に接したことのある方は多いのではないでしょうか?
実は この『防球』に関する お問い合わせが増え、内容を伺う度に
ふと この絵本を想い出していました。
時間が経つと、その都度 ストーリーは忘れてしまうのですが、
読み聞かせるたびに、その「時代」にフィットしている 物語性には驚かされます。
原作者のバージニア・リー・バートン氏は1968年にお若くして亡くなっていますが、
バートン氏の目には 半世紀後の現代(いま)の景色と共に
移りゆく人々の心も見えていたかのようです。
高度経済成長期から 一転した 現代だからこそ、
人々が 急激な時代の変化の中で 共存するということとは 何か?
「変えてはならないもの、変わらないもの」は 何なのか??
絵本を開いた その時折が 物語の背景となって その都度、考えさせられる作品です。
M.GOTO 2015 Sep.