技術情報 室内練習場 etc. Other sport facilities
室内練習場」は、多様な競技に対応する他に多岐に渡るニーズを満たす必要性 があります。
屋内でおこなうスポーツには、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球など多様なスポーツがあり、室内練習場はこれらの様々なス ポーツがおこなえるように設計する必要があります。
また、学校では入学式や卒業式などといった全校行事はもちろん、災害時には避難所としても使用されるため、高い耐震性を求める声が高まっ てきており、さらに国政選挙や地方選挙などの投票所としても指定されるため、その使用目的は多岐に渡ります。
そして常に最新のスポーツルールに準拠していることはもちろん、美観に優れていることも求められます。
このように、様々な用途のある室内練習場は、問題が発生した時に補修を依頼するのではなく、事故を未然に防ぐために施設を適切に使用し、 常日頃から点検をして維持管理をすることが大切です。
多様化するニーズに、より効果的・効率的に対応できる施設造りの提案をさせていただきます。
! INFO 室内練習場
室内練習場は、安全性を主体に日常的、定期的に維持管理をすることが必
要です。
基本的には、床の表面を常に清潔であること、床表面の光沢やすべりをス ポーツに支障が出ない最適な状態に保つこと、破損個所を放置しないこと が挙げられます。
劣化や不具合が生じた場合は、その状態に応じた補修や改修を行う必要が あります。 塗装面、フローリング、床下地材等の部分補修、改修など出来るだけ早期に 発見して対策を施すことを推奨致します。
特に室内練習場の床は安全に関わる箇所だけに、どのような補修、改修工 事が必要となるものかぜひお気軽にご相談下さい。
! INFO 関連情報
近年、都心での大雪によって、大規模な屋根の崩落が相次いで起きていま
す。
例年、積雪の多い地域ではこのような大規模被害は発生しておらず、地域ご との設計荷重の設定が明暗を分けていると言えます。
また、東日本大震災時には、避難所に指定された体育館等の施設の天井が 崩落し、避難所としての機能を果たすことができなかった施設もありまし た。
2014年4月、吊り天井崩落を未然に防ぐため、一定の仕様や検証を設計時 に義務付ける「改正建築基準法施行令」が施工されました。
被害が起きてから見直すのではなく、被害の起きる前に既存の施設を見直 す必要性があります。